アメリカ経済の今後について。20150328
3月23〜27日の米国株式相場は最終日こそ反発しましたが、週間としては1月末以来、最大の下落となりました。
きっかけは2月の耐久財受注やダウ輸送株平均など各種指標の悪化とイエメンでの地政学リスクですが、最近はアメリカ経済の成長力自体に懸念を示すエコノミストも増えています。
特に、米企業の収益性への不安がバイオ製薬株の急落に表れました。新薬開発への期待で急伸していた株価に、バブル懸念の声があがると一斉に売りが出て下落。投資家が企業の成長力にかなり神経質になっている証拠です。
昨日発表の米2014年10-12月期 GDPも期待を越すものではなく、不調な各種指標をから、米利上げ開始も「来年の10-12月期発表までは難しいのではないか」という意見が出ています。
一時は利上げ期待からドル独歩高に湧いていた相場ですが、ドル高の弊害が出始めた感じですね。
金融危機後から6年間、少しずつ上がり続けてきたダウ平均ですが、4月から始まる米企業の1~3月期決算内容次第で、ここがターニングポイントになる可能性もあるのではないでしょうか。
来週には3月30日(月)に米個人消費支出、4月1日(水)にはADP雇用統計、4月3日(金)は失業率と各種指標が発表されます。
今後のドル円相場がどの程度で安定するか、ここでわかってくるかと思います。