「ウシジマくんVSホリエモン」
ウシジマくんもホリエモンも好きなので読んだ。
総じてホリエモンの言い訳が詰まった本、という感じ。
例えば、ネットビジネスがテーマの「フリーエージェントくん」編
について、ホリエモンが「私がやっていることは全く違う」て強調してるとこ。
フリーエージェントくん編てのは、中身のない情報商材を宗教じみた宣伝力で「素晴らしい!」と思わせて売りまくって大金稼ぐやつの話なんだけど、
ホリエモンもそれと大枠同じようなことはやってるからね。
ホリエモン的には多分、自分は「中身のない」ものは拡散していない、てところが肝なんだろうけど。ある商材を「中身がある」あるいは「価値がある」と感じるかなんて受け取る人それぞれだし、どっちも「価値がない」と感じられちゃえば同一視されてもしょうがない。
あとは、「洗脳くん」編に関しても、ずっと「騙される(洗脳される)人間のマインドはダメだ。変えなくてははいけない」って言ってるけど、これも「ホリエモンを勝手に信じて失敗するやつはマインドが悪い。変えなくてはいけない」ってのが言いたいんだと思った。
まぁホリエモンも自分の宗教じみた発言力は自覚してるだろうから、その被害にあう人達の文句に対して予め予防線張ってる、て感じ。「勝手に俺の言ったことを信じた人間が悪い」って。
ホリエモンの本はだいたい読んでるんだけどね。各書のところどころに自分のメディアとか知人の本の宣伝入れる感じも、自分が本を書くことの宣伝効果がビジネスになる、て自覚してるよね。そういう生き様大好き。
にしても、ウシジマくんにせよ、「99%の会社はいらない」で紹介してた「伝え方が9割」にせよ、やっぱホリエモン「世の中ってこんな感じだろ」みたいな斜に構えた考え方が好きなんだろうなぁ(まぁ本書で絶賛してた本田圭佑はちょっと違うけど)。
今は政治から離れちゃってるけど、そういう俯瞰的、大局的にものを見れる人間に政治をやって欲しい。特に、「東京オリンピックて結局どうなるの」とか。