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20代中盤でふんばるブログ

銀行員→外資コンサル。旅行が好きです。

英ユーロ離脱など、リスクがあると円高になる理由

23日の国民投票でイギリスがユーロから離脱するか決まる。

ただそれに限らず、
「世の中が危機になると円が買われる」
というのはある程度為替をやっていると常識のような話だが、それが何故かは意外と知られていない。ていうか分かりにくい。


まず単純に、「高い通貨」とか何か。みんなが欲しがる通貨だ。金融の世界では通貨というのも「商品」なので、みんなに欲しがられるものほど価値が上がる。需要と供給の関係だ。


では、みんなが欲しがる通貨とは。
通貨が商品である、という観点からすると、この答えはざっくり2つある。
①持っていると特をする
②持っていて安心
この2つだ。


①は単純に利息の話だ。持ってるだけでお金が増えていく。将来値上がりするかも、という期待の話もあるが、今回は割愛する。

②が「安全資産」と言われるものであり、すなわち日本円で、今回のテーマの話だ。

世の中が危機になった時にはみんな不安だ。だから安心できるものを買う。


では、なぜ円は安心できるのか?その答えには「そもそも不安とは何か」という議論が必要だ。
世の中が危機の時の、金融や為替としての究極の不安とは何か。すなわち、「自分の持っていたはずのお金が無くなる」ことである。
国が発行する通貨において、その原因はすなわち国の破綻だ。
そのリスクが低いので、日本円は危機の時に人気になる。


では、なぜ日本は破綻しないのか。
国の破綻というとイメージしにくいが、国の破綻も企業の破綻も個人の破滅も論理は同じだ。
個人が破滅するときは事故にあって病院送りになるか周りからの信頼をなくすか借金で首が回らなくなるか、だいたいそんな感じだ。


日本は実は世界一の体外債務国だ。
すなわち、周りのみんなに大量のお金を貸している。お金を貸しまくってる人が借金で首が回らなくなるとはなかなか考えにくい。(たまに言われる日本の国債の多さはあくまで国民への借金で、例えるなら勝手に家族内でやり取りしているような借金であり、世界の投資家から見れば「リスク」とは見られにくい)


さらに島国なので政治リスクも小さく、かつ世界トップレベルの経済大国の地位を有している。個人に例えれば整備された環境で事故にもあいにくいし、確りした年収もある安定した大企業社員、というような感じだろうか。


以上より、日本という国が破綻するとは思われにくく、円は危機の時に好んて買われる。
ちなみに、アメリカとかは?とパッと思うかもしれないが、アメリカは世界中から投資を受けている(金を貸されている)ために実は対外的には世界の有数の債務国だ。もし危機に陥って世界中が借金の回収合戦になったらアメリカという国のお金は枯渇する。中国なんかも政治的にも経済的にもまだまだ不安定だし、ユーロは加盟国が多すぎて今回のイギリス離脱のような危機が度々起こる。
そう考えると、意外と「安全を求める」というと円しかなかったりするわけだ。


以上、「世の中が危機になると円が買われる」理由でした。

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