20代中盤でふんばるブログ

銀行員→外資コンサル。旅行が好きです。

ギリシャ問題で日本株が下がってもドル円が動かない理由。20150619

自分はギリシャはデフォルトするものと思っています。

なのでこ数日の支援問題発生や本格的なデフォルト懸念はそこまで意外ではありませんが、ユーロの下落幅が少し気になったので調べました。

むしろこのギリシャ債務不安の中、ユーロはドルに対し6月12日と15日は上昇しています。

実はこの状況は東日本大震災の時に円相場が下がらなかった状況と酷似しています。
ユーロは今は新型の円、と呼ばれ安全資産と目され出しているそうです。


昨日は日経平均が200円以上下げ、19990円と20000円を割れましたが、ドル円相場がいまいち下がらないのはリスクオフ=円買いという構図が変わってきているように思います。


それに加え、EUの中で実はギリシャの重要度が低いことに、だんだん市場が気づいてきたのだと思います。

2月にECBがギリシャ国債の担保受け入れを停止した時はユーロは確り下落しているので、ここまでのギリシャの「なんやかや俺達は助けてもらえる」という姿勢と、EUのなんとなく冷めた雰囲気から、市場もギリシャの存在価値が下がってきていると感じているのではないでしょうか。

実際にEUがどういった判断を下すかは財務的な判断になるとは思いますが、政治的なソフトパワーの判断としてはデフォルトの可能性は高まってきているように感じます。