昨日の相場、明日のFOMC見通し。20150429
28日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反発し、20058円でした。株主対応方針を発表したファナックや好決算のデンソー等、業績期待から幅広く買いが入った形です。
円相場は3日続伸し、28日午後5時時点で1ドル119円02~04銭と前日比18銭円高。米景気への不安によるリスクオンが続いています。対ユーロではギリシャ懸念の後退から円安方向に進み130円台を回復しました。
10年物国債利回りは0.005%低い0.295%。大型連休前で金利収益確保のための買いが増えた形です。
今後の値動きとしては、まず明日30日朝3時のFOMC発表です。
米商務省が29日発表した1-3月期国内総生産(GDP)速報値は前期比年率換算0.2%増で、市場の予測を下回っています。
米GDPの約3分の2を占める個人消費は1.9%増で前期の4.4%増から急低下。原油相場の持ち直しと、芳しくない労働市場が消費者心理に響いています。また、企業の設備投資指標も下落しており、米景気の2015年は減退してスタートした、と明言できる無いようです。
今回の発表では明確な利上げについてのコメントはないかと思いますが、FRBが現状の経済、労働市場、ドル高にどのように触れるか、注目です。