20代中盤でふんばるブログ

銀行員→外資コンサル。旅行が好きです。

仕事で辛い時期を乗り越えるために

銀行員時代は、本格的に仕事が始まってから、やっとこさ慣れるまで6か月間くらいかかったなぁ。その6か月はほんとに地獄だった。

今の仕事のためにも、銀行員時代に大変だった時期と、その乗り越えた体験を書いとこうと思う。

 

 

銀行に入社して本格的に仕事が始まったのは、入社1年目の年明け1月位から。「格付」てものを一人で任されるようになった。

 

格付て、端的に言えば会社の財務状況や業績を見て、お金を貸せるかどうかを判断するわけだけど、ボクが初めて格付をした会社が、年商30億円くらいの卸会社。

 

ある程度慣れた若手ならまぁ2日くらいかけて、合計5時間くらいの作業量で形を作って一度上司に提出して、上司に指摘をもらって直したり支店長に回覧したりしながら、結局2週間くらい10~15時間位かけてで完了させるような感じ。

 

ボクの初めての格付作業は、2週間たって何一つ完成しなかった。かろうじて形にした”格付にとりかかる準備作業”である資産状況の調査も、初歩的な計算ミスやら調査方法の根本的な理解不足で全くの無価値。

 

自分のできなさに焦りを感じた、その1月が地獄の始まり。

 

2月には金融商品の作り方がわからず手間取ってお客さんに迷惑をかけて、やらなきゃいけない格付もどんどん来るんだけど、成功イメージを持ててないから何回やってもうまくいかない。

 

ばたばたしてるうちに期末でめちゃくちゃ忙しい3月に突入したけど、そんな状態だから忙しくて余裕もないのに、傍から見ると何もできていないみたいな自分にもがき苦しんだ。

 

で、忙しい中で内省ができてないもんだから、4月にはまた2月と同じような金融商品で手間取って、いよいよ心の余裕も何もなくなる。

 

5月とかもうなんか記憶ない。必死にやってはいるけど、頭の中はずっと真っ白みたいな状況だった。

 

そして大方の銀行員にとって鬼門の6月が到来。なぜ鬼門かって、この時期に3月決算の会社の決算書が大量に到着して、大量に格付を捌かなきゃいけなくなる。

残業しないと終わらないのに、月40時間しか残業できない法定労働時間の仕組みを死ぬほど呪ったね。家帰ったって明日のことを考えると心も何も休めないし、結局パソコンがない中で能率悪く仕事のこと考えるだけだだったから帰る意味がわからなかった。

 

 

これを何とか乗り越えた7月、なぜか視界が一気に晴れた。

提出するたび小言を受け続けてた格付も、金融商品の準備も、お客さんのところでの営業のお作法も、なぜかいきなりできるようになった。あの感覚は本当に不思議な転換だった。

 

具体的な改善方法は、例えば格付は上司の「鍵」と考えるポイントをあらかじめネゴって完成形を握っておく方法だったし、金融商品は見渡せば昔にどこかで参考になる同じ事例が取り扱われてるからそれをマネればよかったし、営業は自分の働き方と時間の使い方を見直して準備の時間を2倍にすれば上手くいくようになった。

 

ただ、今だからこんな風に説明できるけど狙ってやったわけじゃなくて、当時は本当に何が何だかわからない中でもがいてたら、突然真っ白だった頭がクリアになった、そんな感じだった。

 

まぁそっから余裕を持ったのをいいことに8月、9月と海外旅行を続ける中で思い立って、今、コンサルに転職してきたわけだけど。

 

 

なんでこんなこと書いてるかっていうと、今、コンサル入社3か月目にしてその地獄の序の口にいる感じがする。

銀行員時代より一つのお客さんに深く入り込む分、業界や競合の特色を深掘らなきゃいけないし、実務面まで理解しないといけない。その上で、銀行員時代に培った財務知識とはまた別面の会計知識も求められるし、何より今の時代ITも常識としてしらなきゃいけない。

インプットも足りないのに、アウトプットを出すスキルも、単純なExcelスキルは足りないし、作成資料の綺麗な見せ方のような「お作法」は全く身についてない。もちろん、そんな状態だからなかなか議論で価値ある発言もできない。

 

この3か月でも徹夜続きとか肉体的に大変な状況はここまでもあったけど、精神的にも大変な状況にやっと本格的に突入してきたなぁ感がある。

 

 

とはいえ、銀行員時代を振り返ってみても、とにかく目をつぶってもなんでも何とか乗り越えなきゃ、何も乗り越えられない。

 

まずは勉強あるのみのインプット。あとはくじけないアウトプット

あーーー意識高い系は嫌だーーー。でもとりあえずはつらい時期を乗り越えて楽しく暮らすためだなーーーがんばろう

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