20代中盤でふんばるブログ

銀行員→外資コンサル。旅行が好きです。

ギリシャ債務問題で6月中にドル円110円台?20150611

昨日は黒田総裁の円安牽制発言で円高方向に急激に進みました。

安倍への反乱だとか、アメリカの圧力に屈したなどいろいろ言われていますが、確かに株価の現在の高さは今後の成長を織り込んでのもので現在の収益力と比べれば割高ですし、ちょっと行き過ぎている感はあるので、個人的にはむしろちょうどいいかなぁと思っています。


さて、タイトルのお話ですが、ギリシャ債務問題に絡んで、S&Pが昨日、ギリシャの長期ソブリン信用格付1段階引き下げCCCとし、見通しを弱含みとしました。

「CCC」は投機的といえる格付けであり、 今後一年以内のデフォルトの可能性が"高い"と判断したことになります。


昨日、ギリシャ政府は国際債権団の要求するプライマリーバランス黒字目標を受け入れる方針を固めましたが、6月のユーロへの債務履行に対して先日は延長、現在は追加支援を求めるなど資金不足は明確です。

また、S&Pの判断はギリシャが未だ債務返済より国内の支出を優先させていると指摘しています。
ユーロ圏維持のため妥協を重ねてきたユーロ各国もそろそろ本格的な対応に映る可能性もあると思います。

この問題が本格化するのは6月末頃かと思いますが、その頃までの中期スパンで、ギリシャリスクによるドル円110円台が必ず発生すると考えます。